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No.078 萩山稲荷の萩太郎

昔、狐や狸がのびのびと暮らしていた中で、一組の狐の夫婦にかわいい男の赤ちゃんが生まれた。夫婦は「もしかしたらこの子が交流のなかった人間との間を取り持ってくれるかもしれない」と近くの集落に連れていった。子狐は村人の間でも人気者になり、みよという女の子に萩太郎と名づけてもらったが突然姿を消す。やがて姿を現した萩太郎は村人に、火事の時は村上で三声、病気が流行るときは村下で三声鳴いて知らせるといった。村人たちは城口山に稲荷神社を建て萩太郎をお祀りした。