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No.069 天狗の鹿笛

【あらすじ】

三度の飯より猟が好きな藤兵衛はある日、山中で天狗と出くわした。天狗は鹿笛をくれて、今度は家に良いものを持っていくから人払いをしておけと言った。数日後、家にやって来た天狗をごちそうでもてなし、天狗は、万能の膏薬とその処方を藤兵衛に渡そうとしたが、怪しんだ藤兵衛の嫁がこっそり覗いていたために天狗は処方を書いた紙を残し、慌てて飛び出した。藤兵衛は、膏薬の処方は人に譲ってしまったが、鹿笛だけは今も大切に代々受け継いでいる。