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No.006 粟野地蔵

【あらすじ】

見事な藤棚のある茶屋で休憩した旅の途中の弘法大師に、茶屋の娘のお藤が一目惚れし、彼が飲み干した茶碗に残る泡をすすった。そして赤ん坊を身篭ってしまったお藤。お藤の父である茶屋の主人は、弘法大師が再び立ち寄った際に、大師を問い詰めた。しかし赤ん坊が幻であることに気づいた弘法大師が赤ん坊に息を吹きかけると、その姿は泡になってしまう。幻であった赤ん坊を想うお藤のため、大師は代わりに杖の柄を削り地蔵を刻んで残していった。